今日も一日お疲れ様です!
しつけは育児の永遠の重大テーマですね
どこまでしつければいいのだろう
甘やかしすぎるのは良くない気がするけど、
厳しすぎるのもよくないよなあ…
どのご家庭でも皆様、日々頭を悩ませているであろう「しつけ」について、本日は重要なポイントをあげながら切り込んでいきます
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本日の引用書籍
本日は以下の書籍を中心に引用して記事を作成していきます
タイトル | 子どもへのまなざし |
著者 | 佐々木 正美 |
発売日 | 1998/7/10 |
本日は、以前の記事でもチラッとだけ登場した佐々木正美先生の本書を引用しながら、しつけについてお伝えしていきます
90年代後半に出版され超ロングセラーの本書ですが、育児に関連するような支援センターや幼児向けの図書館、保育・幼稚園や学校など至るところで目にする書籍であるため「この表紙みたことある!」という方も多いのではないでしょうか
乳幼児期の育児について、あらゆる角度から「ふれあいの大切さ」「待つことの大切さ」について温かく書かれた一冊です
やることは「強制と禁止」だからこそ気を付けたい
そもそも、しつけとは何なのでしょう?
本書では以下のように記載されています
「こうしなければなりません」、「こうしてはいけません」、すこし誇張していえば、強制と禁止です。けれども、しつけには伝え方があるのです。
佐々木 正美 子どもへのまなざし
「強制と禁止」というと何やら強烈なことをするような印象を受けますが、続けて記載のある「伝え方」が大事なポイントになりそうです
本書では子どもによって、しつけのできる段階が違うことにも触れられています
基本的信頼感がよく育っている子、
満たされる体験が少ない子、では話が大きく変わってきます
そのため、しつけは年齢で画一的に「いつから」と決めることはできないでしょう
社会や他者に対する筋の通った信頼 、 自己の存在を肯定的に捉えられる感覚。養育者によって愛情をもって温かく接してもらうことにより、幼少期に原型ができるといわれている
しつけの気を付けたいポイントや大事にしたい部分についてこれから掘り下げていきましょう
厳しすぎるしつけは自律が遅くなる
厳しすぎるしつけについて本書ではあらゆる角度から、複数回にわたって指摘されています
しつけというのは、子どもの自尊心を傷つけるようなやり方でしようとしては、ぜったいにいけないのです。それはしつけなんかではないのです。反逆心、敵意、憎しみ、そういう感情を内在化させるだけです。
強制が強すぎる育児というのは、子どものなかに自律性が育たない。自律性が育たないということは、たとえば二者択一という場合の決断ができない。<中略>決断ができないとどうなるかというと、困難な解決は自分でしないで、成り行き任せの生き方をする
佐々木 正美 子どもへのまなざし
またトイレトレーニングの話の中では以下のように記載されています
(いちばんまずい育児とは)便器に「できるまですわっていなさい」というやり方だと思います。なぜいけないかというと、子どもからみれば、それは他律ですから。ほかの人がコントロールしているのです。それでいて自律心豊かな子どもに育ってちょうだいなんて、こんなむしのいいことはないのです。
佐々木 正美 子どもへのまなざし
強烈にハッとするような文章ですね
私自身も読みながら改めて深く心に刻もうと思いました…
我々親からすれば、社会的な能力…例えば箸を持つことや、椅子にある程度の時間座っていることなどとても気になるポイントです
しかし、厳しすぎるしつけにより社会的な能力は身につけてきた方の中には、どこか気持ちが大人になりきれず心のバランスを崩されている方も一定数いるように思います
数年前にアダルトチルドレンという言葉が話題になりましたが、関連する部分があるかもしれません
親の期待に添うような生き方に縛られるなど、子どものころの家庭の経験をひきずり、現在生きる上で支障があると思われる人たちのこと。
我々親としては、どうしても周囲の子と比べてしまったり、できることが遅いと不安になっていったりするものです
だからこそ、「待つこと」の大切さを改めて一緒に考えていきましょう
しつけとは、繰り返し伝え、楽しみに待つこと
本書ではしつけをする親の態度としてトイレトレーニングの場面を参考に記載されています
ここにおしっこをしてほしいんだということを、繰り返し伝えることがしつけです。そして、とてもたいせつなことは、くり返しそのことを伝え教えながら、本当にあなたがここで上手にできるようになるのはいつか、楽しみに待っていてあげるからという気持ちですね。<中略>いつかできるようになるだろうという期待だけで、いそぐことなく、たいせつなことを伝え続けるのです。<中略>子どもの自律というのは、しつけをつうじて育てるのですが、こうしてはいけません、こうしなければいけませんということを、優しく、できるまで繰り返し繰り返し伝えるのです。
佐々木 正美 子どもへのまなざし
促しはするけどあとは楽しみに待つ、、、
本当にそれでできるようになる??最初は私もそう思っていましたが、これが意外に効果がすぐ出ます
特に発達支援の現場で「手のかかる子」と言われている子たちこそ、すこし期待して待つことで力を発揮してくれることがたくさんあります
子どもはだれもが、自然の向上心をもっているのです。ほうっておいたって、本来はみんなしっかりしようと思っています。<中略>子どもは本能的に、りっぱなことをして、親やみんなから受け入れられたい、ほめられたいという気持ちを十分もっているのです。
たいせつなことは、教えるべきことは子どもに、なんでも伝えていきますが、子どものなかに、そのことを積極的に実行しようとする気持ちや機能が熟してくるのを、子どもまかせにして待っていてあげることなのです。
佐々木 正美 子どもへのまなざし
子どもの向上心を信じる…
簡単そうでなかなか難しいことかもしれません
待つことが何故大切かといえば、子ども自身の向上心が「今だ!」と光る瞬間を見逃さないためなのではないでしょうか
「自分の力でできた」という体験を大切にしてあげたいですね
放任する、放置するということではなく、必要なことを「伝える」「教える」そしてそのあとは「待つ」、
今日できなければ明日できるようになるかもしれない、そんな気持ちでいてあげることが大事なのでしょう
またそのような時、決まって子どもたちはそばで見守ってくれていた人との信頼感が強くなっているように思います
本書では、そのような信頼感が子どもの自律性を育てるのだといいます
周囲がじっと待ってくれる
↓
親や保育者にたいする信頼感と尊敬を抱く
↓
人を信じ、尊敬し、自分に誇りや自信をもつための基本的な感情が育つ
↓
自分の感情や衝動を抑制し自律性を発達させる
先述した基本的信頼感に近い話かもしれません
まとめ
本日の内容はしつけについての態度を見つめ直す話でした
「子どもの向上心を信じて待とう!」と言われると綺麗ごとに聞こえるかもしれません
毎日忙しく仕事や家事をしていれば、厳しい態度になることだってありますよね
本書で記載されているようにうまくできなくたって構いません
自分のペースでできることからやっていくのが大切なのだと思います
少なくとも私はそれくらいの気持ちで本書のメッセージも受け止めています
今日のまとめです!↓
・厳しすぎるしつけは自律を遅くする
・教えはするが、あとは期待して待つ
・子どもが「自分の向上心」でできるようになることが大切
皆様の生活に少しでも役に立つ内容はありましたでしょうか
おもしろかった、つまらなかった、私ならこう言う、ここがよく分からなかった、この情報間違ってるよ!、おススメの映画教えて🎦、などご意見・ご質問等ございましたら、何でもお気軽にLINE(←リンクになってます)を送ってください!信じられないくらい気軽にお返事させていただきます^^
また、今回の内容は本書全体のほんのごくごく一部の内容にしか過ぎません
今回取り上げた内容以外にも、特に自閉症のお子さまの特徴や関わりについて大切なことが多く記載されています
是非、手に取ってみてください
育児で悩んだら専門家に相談するのもアリ
・ここまで記事を読んでみたけど、あまりにも上手くいくイメージができなさすぎる
・育児が本当にしんどい
・育児の心配が尽きない
そんな方は一度身近な専門家に相談するのもアリです!
多くの自治体で無料で専門家の相談を受けられるような窓口がありますので、
是非「〇〇市 発達 相談」「〇〇町 育児 相談」などのキーワードで調べてみてください
私でよければ有料ですがいつでも相談を受付けています
友達追加だけであれば、こちらからは誰が追加したか分かりませんので、是非お気軽に^^
定期健診を行っている保健師さんや、通われている保育園/幼稚園/学校の先生方に直接話したり相談先を聞くのもおススメです
何よりも一人で抱え込まないことが大事です
お子さまと同じくらい大事な保護者さまですので、無理をする前に誰かに話してみてください